画面転送方式では、ネットワークの上りは入力操作情報、下りは画面情報が通ります

シンクライアントで現在、もっとも活用されているのが画面転送方式です。既存のパソコンが実行してきた演算処理を、シンクライアントとネットワークで接続されたサーバーやブレードPCで処理します。

サーバーやブレードPCは、演算結果を表示する画面のビットマップ・ディスプレイ情報だけをシンクライアントに送信し、シンクライアントは、これを受け取って画像表示します。

クライアント側はキーボードやマウスの入力データをサーバー側へ送信し、サーバー側で処理された結果だけの画面を受診し表示するだけですから、さほどのCPUもメモリーも必要としません。

データを記憶しませんからディスクも必要なく、USB機器などへの接続も必要ありません。この外部記憶装置がないというシン(thin)の特徴がセキュリティ面で評価されています。

ネットワークは、サーバーとの情報のやり取りは多いのですが、流れる情報量が少ないため大域の狭いネットワークでも問題ありません。それは広域のWAN環境でも十分機能するということです。

一方で、このシンなクライアントと帯域の狭いネットワークという特徴は音声や映像といった情報量の多いデータを含むシステムには向いていません。あるいは非常に凝った入出力様式を採用しているシステムの場合も、その都度サーバーのやり取りに時間をとられるので、応答スピードの検証が必要です。つまり、どのような業務であっても画面転送方式でこなせるというわけではありません。

メリットとしては、サーバー側は業務ソフト、データ管理、ユーザー管理を一元的に管理しますからTCO削減が期待されます。またクライアントはサーバーを共同利用しますので、コンピュータの資源としても効率的です。

画面転送型はそのシステム構成により、「サーバーベース方式」「ブレードPC方式」「仮想PC方式」の3つに分けられます。