端末側だけでなく、サーバー側の作業も併せて必要になります

現有システムが稼動しているわけですから、導入作業というより移行作業といったほうがいいかもしれません。まず端末配置を決定し、配線工事を含めた作業計画を作成、工事手配の準備をします。

シンクライアントはパソコンより小型ですから、新たなスペースを必要ないですが、デスクトップパソコンからの移行では、これを機会にスペースの縮小を考えることも可能です。共用端末として新規設置の場合は利用者が使いやすい場所の選定が第1といえるでしょう。

また、結果的に個人に配布・設置されたパソコンの環境をサーバー側に集約・移行し、以後の管理を容易にするためのディレクトリの構築や共有ファイルの設定なども必要です。

設計段階で決められている内容を誰がどのような手順で行い、確認を誰が行なうかまで明確にします。移行対象の台数が多いので、限られた時間に処理ができるかの予測も重要です。

サーバーベースド・コンピューティングですから、端末側だけでなく、サーバー側の作業も併せて必要になります。サーバー停止の影響度が大きくなりますから、安定運用に向けてサーバーの設置条件や運用条件は厳格な対応が要求されます。

このような作業計画が立案され、関係者に徹底された後に導入作業が実施されます。作業そのものは多数のパソコンが導入される作業とあまり違いはありません。重要なのはサーバーとの関連性のチェックです。特にLANやWANにまで広がる展開の場合はサーバーも複数設置され、設定情報の確認やサーバー間の調整など、これらの作業は専門家でも時間を要します。