コスト削減やセキュリティ対策など、解決すべき課題を絞っておきましょう

まず、シンクライアント導入の目的を明確にする必要があります。経営課題解決のために導入するわけですから、問題意識を持っているCEOやCIOへのヒアリングは重要です。

目的は売り上げ拡大か、生産性向上か、コスト削減か、セキュリティ対策か、特に解決すべき課題を絞っておくことができれば、より最適な設計が可能になります。

そして、それぞれの狙いには具体的な数字に表現できる目標を持ちましょう。その目標数字があるとIT環境の現状分析の範囲とシンクライアント化の影響度を予測することが可能となるからです。

重視したいのは利用者側に立った影響です。昔は1種類の専用端末しかありませんでしたが、現在は多様な端末を扱う利用者が増えています。応答速度を含めて快適な環境を提供しなければなりません。

小さくて静かな端末であるが、スピードが遅くては意味がありませんので、エコロジー対応というシンクライアントのメリットを失わないように、ネットワークやサーバーにまで調査範囲を拡げる必要があります。

それを経て、おおよその投資金額、シンクライアント導入効果も見えてくるでしょう。ただし、セキュリティ対策の場合は投資効果というよりも、どのレベルまで対策を高めるかという判断になります。これはトップ判断となるわけですが、拠り所となるのは自社のセキュリティポリシーやネットワークポリシーとなります。

いずれにしても、シンクライアントはサーバーベースのシステムですから、端末だけですむ問題なく、ネットワークやサーバーを含めて広範囲な調査企画が不可欠です。