データの一元管理でシステム全体の運用管理コストを削減

シンクライアント・システムでは、アプリケーションやデータをデータセンターで一元管理することが可能となり、システム管理者が、一切の管理を担当します。したがって、エンドユーザー部門が情報システム部員のように働く必要はなくなります。

パソコンの場合、一般に導入台数が増えれば管理コストも比例して増加します。これに対して、シンクライアント・システムでは、集中管理するため台数が増えても管理コストはほとんど増加しません。そのため導入規模が大きいほど、TCO削減の効果が大きくなります。

演算部であるサーバーやブレードPC、記憶部であるNASやSANの運用管理を自動化する仕組みを利用することができます。故障時に影響の大きい演算部や記憶部をデータセンターに置くことで、システム管理者の負担を大幅に削減できます。

シンクライアントには、ソフトもデータもないので、各拠点に設置したシンクライアント端末が故障した場合は、端末を交換するだけで作業は完了します。宅配便などで端末を送付して、利用者本人が交換することも可能です。

環境要因もTCO削減効果に含まれます。専用に設計されたシンクライアントの多くはファンレスで、通常のパソコンに比べて消費電力は10分の1以下という製品も登場しています。筺体も、パソコンよりコンパクトに設計されているため、設置スペースも減ります。シンクライアントを使うことにより、エンドユーザー拠点における消費電力・設置スペースの削減が可能となります。

既存のパソコンをシンクライアント端末化できるUSB型シンクライアントも年々、その性能と利便性が向上しています。